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対話篇09 青→花 3

課題への答えがわからなくて困っているのではなくて、この対話篇に書くべきことを思いつかなくて困っているのです、もちろん。

ミースのこういうのには、人っこひとりいない。自動車も走っていない。ずっと向こうまで、建物が立ち並んでいる。その建物からは建物らしい細部が欠けていて、黒々とした岩石の塊のよう。それら整然と佇む塊の群れを従えて、「スカイスクレーパー」が、ひとり剣山のように、とことん硬質の透けた結晶体として、屹立している。長い時間をかけて、垂直に析出し、水晶のよりずっと重い質量をもった結晶体。まわりの凡庸な岩石と比して、その岩石のあまりの高貴。人の存在の前に、完成し完結したもうひとつの自然世界。人は、そのなかにただ迷いこみ、彷徨い歩くのみ。

そうした建築のありかたが、ここにはっきりと定着できているのが、すごいね。ある意味では、ミースの建築は、この世界観の現実世界への定着行為であったのかもしれないと思ったりします。
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