「persistence of hole」 牧野正幸 神戸芸術工科大学大学院 総合デザイン専攻 1年
【講評】 persistence of holeとあるので、穴がいっぱいあってくどい、という意図ではなく、穴というものの執拗性、ということがテーマになっているのだと思います。ドローイングから読み取れたのは、モノの形が不分明な状況であること、そこにやはり形ではなく色の滲みのように向こう側の世界が覗けていること、そこを体験する人がほとんど裸であること、です。こうした世界観は、実は、コンペの審査をすると、いつもいくつかお目にかかるもので、けっして独創的とは言えません。その意味では、弱いのですが、このイメージから、実際の建築にどうもっていくのか、そこに発見と個性が現れると思うので、そのイメージを具体的な建築として、どう提示できるかに期待しています。(青木淳)
[C82] 返信ありがとうございます