そこにあるもの山神達彦 神戸芸術工科大学 環境・建築デザイン学科 3年
【講評】ここで語られている、とことん突き放された感じの魅力は、たとえば、坂口安吾が、うまく言葉にしています。(「文学のふるさと」とか、「日本文化私感」とか。)作者は、それが、単に環境の巨大さによるのでもなく、またその特徴的な形によるのでもなく、では、どんな要因によって生まれる感覚なのか、ということを、ドローイングを描くことによって探ろうとしているようです。おそらく、分節の密度分布のありかた、形が生まれてくるときのその根元にある厳密な生成ルールの存在、生成時に起きる暴走、といったところが、その答えになるでしょうか。こういうスタディから出てくる空間に、期待しています。(青木淳)
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コメントをして、その返信をみて、僕もたくさんのヒントをもらっているところです。
山神くんの作品を見て、改めて自分の作品を見直す機会がありました。
「死後の世界」だとかみたいな話もありましたが、ドローイングに相対したときの距離感みたいなのは忘れちゃいけないなと思いました。手法にのめりこんで、最後の作品にその距離感が残されてなかったらしょうがないですしね。